このオブジェは陶芸家の坂田甚内氏制作で、創立50周年のお祝いとして、デザイナーの川辺一夫先生からご寄贈いただいたものです。彫刻的な要素と器との融合を試みた作品で、何回か通われたヒマラヤの山脈(やまなみ)をイメージして造形されました。一方で、ひとたび分割すれば個々は独立した器となり、「オトシ」を入れることによって様々な高さの花器に変身します。個は即ち多であり、多は即ち個という哲学的な意味がその裏側には隠されています。
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