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【麻酔医】
 知る人ぞ知る事実ですが、Y.Matsumoto氏はかって麻酔医として勤務していた経歴の持ち主です。そんなY.Matsumoto氏によると、麻酔医とは手術室内で患者さんを一切の苦痛から守る仕事。麻酔の注射を打つことと同様に、これから手術台に上がる患者さんの広い意味での精神的不安・肉体的苦痛を和らげ、取り除くことが重要な役目なのだそうです。
 「先生なんとかして!!(痛み止めの注射を打って下さい)」ガン末期疼痛に苦しむ患者さん。しかし、次の痛み止めの注射までにはまだ時間があります。そのような時「次の時間までがんばって下さい」と手を握り、励ますことしかできません。このような場面に遭遇するたびに、医者とは無力なものだと痛感したそうです。
 
【生きざま】
 『死』に直面したガン末期の患者さんのお世話をしたとき、Y.Matsumoto氏は、「地位」「お金」「名誉」が、いかにはかないものであるかを思い知ったといいます。苦痛の中、立派に闘う人もいれば、周りの人々にあたり散らす人など、人それぞれ。「地位」がある、「お金」がある、「名誉」がある……そのようなものは全く意味をもたず、逆にそれらがなくても立派に人生をまっとうした人をY.Matsumoto氏は何人も見てきました。
 人は『死』に直面したとき、その人の本当の姿・生きざまが見えてくるのです。
 
【目標(欲)】
 “目標(欲)のある人は死なない(予想される余命以上に寿命が延びる傾向にある)”とY.Matsumoto氏はいいます。例えば、娘の花嫁姿をひと目見たいと願う人、あるいは復帰してひと儲けするんだという人。また病気に負けるものかと痛みと闘う人も同様だそうです。このような目標は生きる力の原動力となるからです。
 人間は死を意識したとき、死の恐怖と闘い、そこから逃れようとしますが、様々な理由で死に寛容になると確実に48時間以内に死に至るとのこと。それが、偶然の寿命によるものだったのか、医療技術を超えた人間の生命力(?)だったのかはY.Matsumoto氏にもわからないそうですが、少なくとも目標のあるうちは、死なない(死ねない)というのが経験からいえるそうです。



【麻酔医】 【生きざま】 【目標(欲)】
【麻酔医時代の遺産?】 【研究・経験】