2000年9月、総勢七人で行った北陸への小旅行でのこと。朝の8時に出発した2日目、貸し切りバスで福井県勝山の恐竜博(「恐竜エキスポふくい2000」)会場に向かったY.Matsumoto氏とその一行は、午前9時30分の開園と同時に入場、かけ足で会場を見てまわり、なんと午前11時には会場をあとにしていました。
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実は、当日のメインターゲットは恐竜博ではなく、福井県の名物“おろしそば”だったのです。七人を乗せたバスは能登半島に向かうはずのところを逆方向へ。すでにリサーチ済みの『手打ち生そば 森六』に向かって走り始めました。
高速を降りると、あたりはしだいに田園風景に。道幅もどんどん細くなっていきます。「本当にこんなところにお店があるのだろうか・・・」。バスの運転手さんも不安になってきた様子です。歩いている人に道を尋ねた末、バス一台がやっと通れるような、細い通り沿いに『森六』を発見。構えは民家づくり、落ち着いた雰囲気の店でした。
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12時ちょうどに入店し、一行は七人がいっしょに座れる、大きな木の丸テーブルに座りました。ほかにも二つの大テーブルがあり、長蛇の列こそできないものの、入れかわりたちかわり客が訪れ、繁盛している様子です。店の人も忙しそうに走りまわっていますが対応は丁寧。「森六」のメニューは、“越前おろしそば”並600円・大盛1,100円と、“越前せいろ”900円のみ(税込)。バスの運転手さんも一行に加わり、“越前おろしそば”大盛を注文しました。
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おろしそばがくるまでに店内を見渡していると、有名人のサインなどが飾ってありました。天皇・皇后両陛下も福井にいらっしゃった際のお食事に、ここのそばを召し上がったようです。しばらくすると、おろしそばがテーブルにやってきました。
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麺/太め 扁平 コシあり |
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辛目の大根おろし、大きなかつお節がのっている |
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最初からつゆがかけてある |
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しっかりした麺に、大根おろしの辛さとつゆがからみ、大変美味しい。 |
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満足して一息ついていたY.Matsumoto氏は、数日後から展示会に出店するため約10日間休みになるとの貼り紙に気が付きました。休みに当たらず無事に来店できて、ホッと胸をなでおろしたのでした。 |