広島の陶器愛好会「志土会」の三十周年を記念する茶会が、広島市の饒津神社と明星院でおこなわれました。
今回は「茶の湯の源流を考えよう」との趣向。「きれいさびの席」「わび茶の席」に加え、上田宗箇流の協力のもと 室町時代の書院飾りを再現した「書院飾りの席」が設けられるという、非常に貴重な茶席となりました。
「茶の湯」と呼ばれるスタイルが確立したのは安土桃山時代。それ以前は、茶を飲んでその種類などを当てる「闘茶(とうちゃ)」が主流であり、賞品でもある唐物名物が飾り立てられるなど、まさに絢爛豪華な世界であったようです。「書院飾りの席」ではこの絢爛豪華な世界を再現。まるで門松のような生け花や二幅の掛け軸を施した床の間飾りといったはでやかな趣向の数々は、現在では見ることないものです。 |