Y.Matsumoto氏が茶道部の稽古をお願いしているのは裏千家の師範。茶道は教養のひとつであり、生涯を通して楽しむには全国的に最も普及している流派が良いのでは・・・と考えたからとか。
本社屋内に茶室があり、茶会では社長自身から道具が貸し出されるなど、非常に恵まれた環境のD社茶道部。部員たちも「わが社の誇りであり、自慢したい気持ちですね」と話す。大役を終えくつろいだ表情の中にも、さすがに一本筋の通ったものを感じた。
茶道は日本文化の集大成のひとつ。日本人は自国の文化を知らないと言われて久しいが、日本の文化を見直すためにも、また茶道の中にある「本物のおもてなし」の精神を学ぶためにも、他の企業でも、もっと積極的に取り入れるべきなのでは―― と強く思った。 |